2020年、Shopifyを通じたビジネスは、日本で4,100億円以上(39億ドル)の経済効果と4万人以上の雇用創出に貢献しました。
のぞみプロジェクトのSue Plumb Takamotoとスタッフたちにとって、10年前に起こった東日本大震災の記事や動画を目にすることは、今でもまだつらいものです。石巻にある彼女たちの町は半分以上が津波に襲われ、Sueの知人のほぼ全員が、仕事や大切な人を失いました。
大惨事に直面しながらもコミュニティやチャンスを何とか構築しようと、Sueは知り合いの女性たちと一緒に掃除隊を組織します。この掃除活動の過程で、津波が人々の家から洗い出した陶器の破片が、町中のいたるところに散らばっていることに気付かされました。
「死んだ魚やトラックの部品、割れた鏡など、ひどいものばかりでした。そんな中、とてもきれいなカラフルな破片があったのです」とSueは言います。「初めてそれらを袋に集めながら友人たちにこう言ったときのことを覚えています。『こんなにきれいなもの…とても捨てられないね』」
そこで彼女は破片の回収を始め、新しい命をそこに吹き込められないかと考えながら、ほかの女性たちにも同じことをお願いするようになります。ジュエリー職人の力を借り、彼女たちは粉々になったかけらをハンドメイドジュエリーへと作り直しました。
「わたしたちはふざけて、自分たちのことをティッシュクラブと呼んでいました。座卓を囲んでジュエリーを作りながら、みんなでお話をしては泣いて、ティッシュの箱を回し合っていたからです」とSueは言います。「ただ最初の一年は本当にパワフルで、コミュニティの外ではあり得ないだろうことがコミュニティ内ではいかに起こるかがよくわかりました。」
破壊されていたのは陶器だけではありませんでした。コミュニティ自体が損壊していたのです。そのためにより一層、彼女たちはジュエリー制作のスキル向上に勤しみました。クラフト制作をとおして、「壊れたものの中に美を見つける」ことを知った彼女たちは、このフレーズをスローガンとして使うようになります。現在、コレクションの名称の一部には、2011年の災害でなくした大切な人たちの名前が付けられています。
当初14人の女性チームによって立ち上げられたNozomi Projectは、8年半前にスタートしました。それ以降、このプロジェクトは30人の女性を雇い入れています。
上記を含め、今回掲載している統計は、第三者監査法人デロイトの委託に基づくShopifyの年次レポートの一部です。これはShopify’s Economic Impact Reportとして知られているものですが、このタイトルは必ずしも正確とは言えません。ここで挙げられている数字は経済に関するだけではなく、人々についての、そして起業家たちについての数字なのです。
このレポートにおいて、わたしたちはさまざまなタイプの起業家を紹介しています。銀行家から農家に転身し、インドの農家9,000人以上の生活を変えた2人組や、魚をとっていた子どもが成長して、海から数百万ポンドの廃棄物を除去する資金を集めるためにアパレルビジネスを立ち上げた話、またメリーランドの町でカリグラフィーを存続させながら母国ネパールで雇用を創出する女性など。
わたしたちはShopify発足時から、いくつかの仮説を検証するために調査を続けています。
「ビジネスは善いことをおこなうための力になる」
「起業家はコミュニティを前進させる」
「スモールビジネスは経済の支柱である」
年月を重ね、これらはすべて真実であることがわかりました。
起業家がビジネスをスタートさせるとき、その波及効果がどこまで及ぶのかを理解しているとはかぎりません。家族、従業員、コミュニティ、サプライヤー、顧客、世界に与える影響について、彼らに手掛かりはないのです。しかし、わたしたちはそれを見ることができ、計測することもできます。
わたしたちはこれを、「Shopifyが世界経済に与えたインパクトレポート」としてご紹介します。
のぞみプロジェクト
のぞみプロジェクトは利益優先のビジネスではありません。作り上げたコミュニティのほかに、おもに自然災害に対する世界中の支援基金にも利益の20%を寄付しています。昨年はネパールと熊本の地震被災地に物資を寄付しました。
スタッフにボーナスを支払い、昨年は倫理的な調達による初めてのコレクションもローンチしました。このコレクションは、カンボジアにおける人身売買の生存者である女性たちの雇用を促進しています。
「のぞみプロジェクト」という名称は、災害で母と姉妹を失ったスタッフのアイデアです。「名前はまったく気にかけていなかったのですが、”hope(希望)”という単語は必要でした。震災のあと、ここが唯一希望のある場所だったので」とSueは言います。こうして、希望を意味する「のぞみプロジェクト」が生まれました。
カット、研磨、組立、つや出し、そして写真撮影まで、のぞみプロジェクトのジュエリー1点につき、だいたい8名の女性が関わります。この8名の手から46カ国のバイヤーの手へと、のぞみプロジェクトの唯一無二の作品は、Sueが2011年にはまったく想像できなかった世界各地へ届けられています。
2020年の越境ECによる売上は、2019年から75%近く増加し、200億ドル以上を達成しました。
Two Brothers Organic Farms
割れた陶器に美を見出す人がいれば、不格好な生産物に美を見出すもいます。SatyajitとAjinkyaのHange兄弟にとって、インドの農園で育てたザクロに傷や欠点があるほど良いのです。殺虫剤を使用せず、遺伝子組み換えもなく、オーガニックで育てられているため、果実は不格好です。しかしこの果実の内側は、「血のように真っ赤でとてつもなくおいしい」とSatyajitは言います。
SatyajitとAjinkyaは銀行の仕事を2014年に辞め、幼少期を過ごした農園に戻ってオーガニック農法を学びました。このことは、小さな町は戻るべきところではなく出ていくところだと信じる人々をうろたえさせました。チャンスは小さな農園ではなく、大きな都市にあるのだと批判的な彼らは信じています。
農園でのSatyajitとAjinkya
この兄弟は、オーガニックはもちろん農業のことを何も知りませんでした。しかし彼らはリサーチをおこない、土壌を健康にし、まずはザクロを植えました。ある日、果実をチェックしに行ったSatyajitは、農家がぜったいに見たくない光景を目にします。バクテリア性の病害。そして作物の荒廃。すべての作物が食べられず、販売もできません。
「これには気が滅入りました。農園は趣味ではありません、生計がかかっているのですから」とSatyajitは言います。「『間違ったことをやっているのか?』と考えてしまいました。」
しかし、病害によって土壌が何年も侵されたにもかかわらず、彼らのオーガニック農法の努力がみのり、病害を根絶できるほどにまで土地の品質が向上しました。次の作物は完璧でした。いうなれば、オーガニック農家が愛する完璧な不格好さがありました。
そうした初期の頃から時を経て、Two Brothers Organic Farmsは100人を超えるチームに成長しています。会社に3年在籍している従業員は、セールスチームから牛飼いまで、百万ルピー相当額の会社株を受け取ることができ、これは人生が変わるほどの金額になります。
Shopifyを利用するビジネスは世界全体で360万人の雇用創出に貢献しました。トータルで見ると、Shopifyのビジネスが世界最大の雇用を支えています。
農園ビジネスは成長中です。Two Brothersは今年、200万ドル相当の商品売上を見込んでいます。それだけではなく、SatyajitとAjinkyaはインドのほかの9,000以上の農家に対してオーガニック農法を教え、作物からの収入を30〜50%向上させることを助け、土壌の肥沃化やコミュニティへのより良い食料供給に貢献しています。ここでは乗数的な効果が現れています。Two Brothersがもたらすインパクトは、わたしたちが想像するスモールカンパニーに達成可能な範囲を超えています。
Bhodaniにある彼らの農村地区は、コミュニティの「重心」になっているとSatyajitは言います。また、Two Brothersが協力した農家かどうかを見分けることは簡単だそうです。雨が降って氾濫がおこると、質の悪い土壌のために流されることなく、農地が元のまま残っているところがそうなのです。
夕暮れ時の農園で牛に愛情を示すSatyajit
Suta
ムンバイのまた別の場所では、SujataとTaniya Biswasの2人の起業家が、彼女たちの「重心」を築いています。SuとTa、2人の姉妹は、サリー(体にかけるドレープ状のドレス)の販売会社であるSutaを安定成長させてきました。
サリーを身にまとって笑顔を見せるSujataとTaniya
2020年の3月から、彼女たちのチームはおよそ4倍の25人から100人以上に、織工の職人ネットワークは14,000人にまで到達しました。2人の女性のビジョンによって、14,000人の仕事が生み出されたのです。従業員の60%は女性で、Sutaは各個人が収入を直接受け取れるように、それぞれ銀行口座を開設するよう求めています。
織り機を動かすSutaの織工、14,000人のうちの1人
Sutaという名称は、2人の姉妹の名前に基づきますが、多くのインド言語においては「縫い糸」を意味する単語でもあります。彼女たちのサリーはイギリスからフィジーまで、世界中に配送されていて、ビジネスは飛躍的に成長しています。売上は初年度の2016年には44 lakhs=58,000ドル相当でしたが、今年は33 crore=約440万ドルにまで達しています。
2020年にShopifyを利用する事業者によってもたらされた経済効果*は3,070億ドルを上回ります。しかし彼女たちが気にしているのは、自分たちのビジネスの健全性、従業員、職人たちのことだけではありません。地球全体の成功を考えているのです。彼女たちは、地元の生徒やSNSのフォロワーに対して、コンポスティング(生ゴミを利用した堆肥作り)の力について教えています。配送にかかる排気ガスを減らすために月に一度まとめてオーダーをし、コットンとリネンのサリーを自然の成分を使って洗浄します。
「ビジネス自体はサステナブルではありません」とSuは言います。「サステナビリティに終わりはありませんよね。ですから可能なかぎり、あらゆる点において、さまざまな対応をわたしたちは実際におこなっています。サステナブルであるために。」
United By Blue
多くの企業が、環境を不可欠なステークホルダーと見なすようになってきました。おそらくフィラデルフィアのアパレル企業United By Blueが一番そうなのかもしれません。創設者のBrian Lintonは、彼が言うには「魚がすべて」だったそうです。トランク一杯の魚と共に成長してきた彼が早々に学んだことは、魚の健康にとって水質がとても重要ということでした。大人になると、世界の水をきれいにするためのビジネスを立ち上げました。
すべての商品の購入ごとに、United By Blueは1ポンドの廃棄物を海洋と水路から取り除きます。フィラデルフィアの河川の周囲で地元の掃除隊を組織し、そしてほかの50州においても、従業員とボランティアがゴミを手で拾います。2020年には掃除活動を国際的に広げ、まずはフィリピンから開始しました。
彼らはこれまでに350万ポンドの廃棄物を取り除きました。
United By Blueの共同創設者BrianとMikeは地元フィラデルフィアの川岸でゴミを回収しています
United By Blueは、Certified B Corporationで世界で最初に認証された企業の1つです。Certified B Corporationは、経営者が決定をするにあたって、従業員、顧客、サプライヤー、コミュニティ、環境への影響を考慮することを法的に要求します。このマニフェストに拠るところもあり、彼らは高水準の設備と雇用を実現している工場とのみ取引しています。完全な透明性のために、彼らはサプライヤーをウェブサイトで公開し、それぞれのサプライヤーは支援のために意図的に選択されています。
最初から、会社のファブリックにはサステナビリティが織り込まれています。これはチェックリストのような性質のものではなく、彼らの気質の現れです。わたしたちと同じように、彼らはビジネスが大義のために役に立つと信じているのです。
「これは生まれながらに自分たちに課した税金のようなもので、『この地球で生かしてくれてありがとう。お返しに少しでも環境が良くなるようなことをさせてくれ』という感じです」とBrianは言います。
環境に良いことをおこなうと、ビジネスにとっても良いことがあります。United By Blueのeコマースビジネスは2020年に2倍になりました。フィラデルフィアにある2つの小売拠点は、シーズンを通じてアップダウンしながら数百の雇用を生み出しています。ストアにはカフェが併設され、すぐ近くで調達したコーヒーを販売します。ReAnimator Coffee Roastersは、これもまた別のShopifyビジネスですが、United By Blueを最大顧客の1つと位置付けていて、年間で12,000ポンドの豆が購入されています。
地域の経済を活性化させるだけではなく、United By Blueはまったく新しい業界をも作り出しています。BrianとMikeは、有効活用されずに廃棄されている自然素材について学習を進めてきました。それがバイソンファイバーです。基本的にこれは、定期的なメンテナンスで刈り取られ、捨てられてしまうバイソンの長い毛のレイヤーのことです。バイソンの散髪のようなものですね。United By Blueはこれをアパレル製品のインサレーションとして利用することにしました。この決定により、今までは未使用だったサステナブルで再生力のあるファイバーが数百万ドル規模の業界となり、廃棄物が減ると同時に牧場経営者の収入源となっています。
アパレル製品のインサレーションとして使用するためにバイソンファイバーを収穫するUnited By Blueの従業員
United By Blueの波及効果はここで止まりません。世界中の人々がこの会社の商品を愛用し、オーシャン・クリーンアップ活動に貢献しています。Brianは、ドイツの空港に着陸したときにUnited By Blueのバッグを持っている人を見かけたときのことをぜったいに忘れないでしょう。
これらはグローバルビジネスの話です。地域コミュニテイにも、地球全体にも、同時にインパクトを与えることは可能なのです。
Pen Boutique
メリーランド州コロンビアでは、Leena Shrestha Menonが商品を世界に向けて発送しています。Pen Boutiqueは、彼女が経営する万年筆や特別な文房具を販売する会社です。
1993年にネパールからの移民としてやって来たLeenaは、自分の手でビジネスを立ち上げることを夢見てきました。2004年、娘さんが生まれたのと同じ年に、彼女のビジネスも産声をあげました。しかしこちらは大変でした。スタートするために銀行にローンを頼みに行き、7つの銀行から断られたのです。
幸い、8つめの銀行に行くと、担当の銀行家がペンマニアで、彼がローンを貸しつけてくれました。それに、ペンの購入も。
メリーランド州コロンビアにあるPen Boutique店舗前のLeena
Leenaは自分の出自を忘れたことはありません。Pen Boutiqueを始めてまもなく、故郷のネパールを訪れ、家族からの結婚ギフトである小さな家をオフィスに変え、地元の若者たちを相手にデータ入力の仕事の面接をおこないました。このときに雇った18歳の2人の青年は、今でも彼女の元で働いています。パンデミックに見舞われると、オフィスは再度家に変わり、この2人の従業員をそこに住まわせました。全体でみると、彼女は米国のスタッフに加えてネパールで7人を採用しています。
Shopifyの事業者が2020年に新興国で生み出した収益は58億ドルにのぼります。
Leenaにとってスタッフは第二の家族であり、自分の世界だと彼女は言います。2017年に乳がんと診断されたとき、彼女にとってこのチームこそが事業を存続させる理由となりました。Leenaが仕事に復帰できるようになるまで、スタッフは一致団結して運営を担いました。
現在は小康状態にあるため、Leenaは地元の学校でカリグラフィーのワークショップをおこない、書法技術への熱意をキープしています。Pen Boutiqueは、地元のコミュニティ、ネパールの経済、ペンのサプライヤーや会計士を含む複数の生計をサポートするビジネスにまで成長しました。Leenaはさまざまな方法でそのお返しをしています。American Breast Cancer Foundationの協力を受けたpenを制作し、またネパールの特別な事情をもつ子どもたちのための学校を含め、ほかのチャリティー団体にも寄付をおこなっています。
Madlug
次にご紹介するのは、子どもたちの支援をビジネスの中核にすえる起業家です。UKを拠点とする起業家のDave Lintonは、2015年に特定の目的をもってMadlugを創業しました。その目的は、里親制度の子どもたちに自尊心をもたらすことです。里親経験者としてDaveは、多くの子どもたちが自分の所有物をゴミ袋に入れてあちこちへ引きずっていくこを知りました。彼はそれに納得できませんでした。ビジネスネームのための480ポンドだけで、彼はハンドメイドバッグを販売するMadlugをスタートさせたのです。バッグが1点購入されるたびに、ケアされている子どもに1つのバッグが渡されます。
バッグを披露するMadlug創設者のDave。バッグが1つ売れるごとに、里親制度の子どもにバッグを1つ寄付しています。
それぞれのバッグには、「君はすばらしい」というラベルが付いています。里親制度の子どもたち、そしてバッグを購入した人々への、メッセージです。初期の480ポンドは、里親制度に対する約48,000ポンドの寄付へとつながり、2021年の中頃には43,000人の子どもを支援することになる予定です。
「商品よりミッションが重要です」とDaveは言います。「ある意味、『世界最大のバッグ会社を目指そう』というのは簡単なことです。実際そうしています。しかしわたしたちが目指すのは、世界でもっとも寛大で影響力のあるバッグ会社になることであり、それはつまり、それぞれの街で子どもを支援する人々がいるということなのです。」
Shopifyパートナーによるエコシステム
国境を越えてインパクトを生み出しているのはDaveのような起業家だけではありません。Shopifyを中心としたエコシステムがあり、マーチャントの課題を解決するアプリを制作するデベロッパーや、ブランドの個性を表現する美しいストアをデザインするデザイナー、さらにマーケターや写真家、会計士など、Shopifyマーチャントの支援で生計を立てている人々の世界的なネットワークが存在します。
彼らはShopifyパートナーと呼ばれています。そのようなパートナーの1人、Gopi Paraはインドでの少年時代からデベロッパーになることを夢見てきました。彼の小さな町では、コーダーはロックスター扱いだったのです。ウェブ開発事業をスタートしたとき、彼はCode Rapperという名前を付けました。コードスニペットのスキルをリリックに見立てて、彼にとってのロックスター感を表現しています。
GopiがShopifyパートナーとして築いたビジネスにおける最初のオフィス
近年、Gopiは従業員を7人から21人に増やし、今年はさらに10人増やす予定です。たくさんのShopify契約によって、2020年は300%の成長を達成し、さらに今年は200%成長する見込みです。
Shopifyのパートナーエコシステムは2020年に125億ドル以上の収益を生み出しました。
パートナーエコシステムのチャンスは豊富です。Shopifyアプリストアで人気のメールマーケティングアプリを提供するボストンを拠点とする企業Klaviyoは、最近企業価値が40億ドルとなり、2020年下期に2億ドルの投資ラウンドを確保しました。彼らのビジネス全体は、スモールビジネスに対して広く機会を民主化することで成り立ち、Shopifyが学んだかぎりでは、これこそが成功するビジネスモデルです。
「わたしたちが言っていたのはこういうことです、『いま最大手のテック企業のような高度なやり方をすべての人に与え、だれでもアクセスできるようにしたらどうなるだろう?』」創設者でCEOのAndrew Bialeckiはそう言います。「もしその方法が実現したら、そのパワーによって、どれだけの起業家たちがどれだけ素晴らしいことをできるようになるか、考えてみてください。」
あなたがマーチャントやエコシステムのパートナーでなくても、この豊かなシステムの一部になれます。インディペンデントなビジネスをサポートするなら、驚くべきことが起こります。あなたは、世の中にもっとあったら良いと思うものにお金を投じることができます。オーガニック農園の実践、雇用の創出、海からのプラスティックの除去、子どもたちに自信をもたらすケア、それらの支援を可能にします。こうした動きがもっと起こるように、勢いを与えることができ、世界が必要とする起業家とスモールビジネスの発展をサポートできるのです。
フランスのブランドComme Avantがマニフェストに記載しているように、インディペンデントなビジネスを構築することは、「型破りの会社、まったく不完全なヒューマンアドベンチャー」を運営することです。しかしその会社は、独自の規模において、社会的利益という波及効果をもたらします。起業家のため、農家のため、土壌のため、コミュニティのため、海洋のため、隣人のため、世界のために。
これがアントレプレナーシップのインパクトであり、多数の人の手に委ねられた限られたパワーです。
そしてこれこそが、「Shopifyが世界経済に与えたインパクト」なのです。
原文:Courtney Symons 翻訳:深津望
*デロイトは、利益、労働収入、税収を含めて世界における経済効果を算出しています。本レポートでは、Shopifyのグローバルマーチャントベースのデータ、およびデロイトカナダが収集した関連する第三者データを参照しています。